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第9回コテキリの会|報告
参加者の声

参加者の皆様からお寄せいただいた

質問・感想等をご紹介いたします。

同志社大学古典教材開発研究センター

第9回コテキリの会

「〈もじ〉のむかし・いま・みらい」

■日時 2024年9月15日(日)13:30~17:00
■場所 Zoomによるオンライン

コテキリの会代表による総括

 2024年9月15日(日)13:30〜16:30+交流会が終了しました。230名程の参加申込を頂きました。コテキリの会(「古典教材の未来を切り拓く!研究会」の略称)は、2020年9月に第1回研究集会をオンラインで開催し、今回で9回目を迎えました。今年と昨年の3月は同志社大学を会場として対面とオンラインを併用したハイブリッドで開催しましたが、基本はオンライン開催です。海外からの参加者や多忙を極める教育現場の皆さまの参加を考えると、これもオンラインのメリットと言えます。それを最大限に活かして、小中高、高専、大学、図書館、博物館なども含めた校種やジャンルを越えた、実践的な活動の意見交換の場を作ってきました。自由で横断的な学びの場を提供できているとすれば幸いです。
 この間の成果をまとめた『未来を切り拓く古典教材』(2023.3文学通信)において、和本やくずし字を用いた古典教材集を刊行し、新しい古典教育に取り組むためのテキストを作成し、オープンアクセスで自由にダウンロードして授業で活用できるようにしました。また、古典教材開発研究センターに「和本バンク」を設置し、和本の無償貸出も行ってきました。
 いま、コテキリの会は、和本やくずし字を用いた古典教材、古典教育の普及に向けて取り組みつつあります。そのためにもう一度原点にもどってコテキリの会として、古典教材・古典教育のあり方を考えてみたいと思うようになりました。昨年9月には国語教育の専門家として早稲田大学の菊野雅之氏を基調講演者として招き、貴重なご指摘をいただきました。今回は文字・表記の専門家であり、くずし字そのもののありようを歴史的に探るという問題意識から岡田一祐氏に講演をお願いしました。総合テーマを「<もじ>のむかし・いま・みらい」としたのは、古典教材・古典教育を文字という視座から振り返る機会を設けることが今後のコテキリの会の歩みにとって必要であると判断したからです。
 第一部は基調講演「「くずし字」が身近でなくなるまで」と題して、学校教育における仮名字体の統一の流れの中で変体仮名が使用されなくなり、行草体での筆記習慣としてのくずし字も同様に使われなくなる、そこに至るまでの過程を文字史の中に位置づけて具体的にわかりやすくたどって見せるという試みでした。くずし字という用語の使用例が明治中期までしか遡れていないということ、字くずしという用例もひろく用いられていることなど、ご指摘をいただきました。コテキリの会で普通に「くずし字」を使ってきたことからは、この用字はもっと厳密に使うべきということになるのかと不安でもありましたが、そうではなく、くずし字はさまざまな生活文化を伝えるものであり、日本のさまざまな生の記録を未来に託すことにもなり、多様な「くずし字」資料を残していくことは未来への責任でもあると締め括られました。まさにご指摘の通りと言えるでしょう。われわれにとって、歴史的典籍も含めてひろく和本(冊子体に限らず)を生の記録、生きた文化遺産としてとらえるべきであり、和本というモノとともにくずし字に残された先人のメッセージを未来へとつないでいく必要があると考えています。それは文化継承者としての児童、生徒、学生たちの育成に通じる活動とも言えるでしょう。岡田氏の基調講演の詳細は近日中にアップする予定の公式ホームページ>Archiveに掲載する動画を御覧ください。
 第二部は「チャレンジ!和本・くずし字教材」と題する実践報告でした。第一部基調講演の岡田一祐氏にコメンテーターをお願いしました。
 井浪真吾氏(岡山理科大学)は「和本リテラシー育成のために─実践報告から学んだこと─」と題して、最近の和本・くずし字を用いた授業・教材関連の資料を紹介しながら、くずし字学習が、古典の本文の解釈に関わるような適切な教材性をもった文字や表現を選択する重要性を指摘されました。また、和本はモノであり、モノからメッセージを読み取るスキル、姿勢や態度を身につけることの必要性も指摘されました。和本に触れる→和本を知る→和本を理解するところから、和本リテラシーの獲得にどのようにつなげていくのか、問題提起されました。論点を整理し、課題を明確にする手際の良さに感心させられました。
 嵐恵未氏(愛知県立名古屋西高等学校)は「気軽に挑戦!くずし字と和本の体験授業報告」と題して、同志社大学古典教材開発研究センターで提供している「和本バンク」で貸し出した和本と、『未来を切り拓く古典教材─和本・くずし字でこんな授業ができる』の教材集などを参考にすれば、効率よく授業運営ができるという頼もしい実践報告でした。古典の授業への導入教材、古典への興味関心を喚起し学ぶモチベーションをアップする効果、和本のポテンシャルが生徒の興味を引きつける瞬間、いっしょに読み解くおもしろさを通して協働的・主体的な学びが自ずと実現できる、そんな古典へ誘う和本に潜在する教材性を引き出せた実践報告でした。なお、古地図の利用は注目を集めました。
 原空留未氏(中央大学杉並高等学校)は「原典にあたる力の第一歩─くずし字授業の導入から定期試験まで─」と題して、同校で積み重ねられてきたくずし字授業の内容、形式、姿勢を、実践的で具体的な取り組みとして、惜しみなく紹介いただきました。導入段階から評価段階に至るまでくずし字授業のひとつの典型的なモデルを提示頂きました。その試みの中で、人文学オープンデータ共同利用センターの現代語をくずし字に翻訳するアプリ「そあん(soan)」の活用事例は参加者の興味を強く引きつけたようでした。いわば古典を現代に接続するものとしてとらえることができるかどうかが重要であることを示唆されました。
 それぞれの報告について、会場から多くの意見や質問が出ました。当日は質問・感想をWEBフォームにて受け付けましたが、質疑応答の時間が足りなくなるぐらいでした。コテキリの会らしい展開でした。終了後に交流会を開催し、参加者とともに第一部、第二部を振り返り、明るく、笑顔のたえないリラックスした時間を過ごしました。
 今回も、登壇者の力のこもった講演・報告などから多くを学ぶことができました。和本・くずし字を用いた授業の普及に向けたコテキリの会の活動の方向性がはっきりしてきました。ご登壇頂いた皆さま、ご参加頂いた皆さま、運営スタッフの皆さまに感謝申し上げます。次回は来年3月末を予定しています。こちらにも奮ってご参加の程お願い申し上げます。
 今回の講演・報告などで取り上げられた参考資料を以下に掲出しておきます。
・『未来を切り拓く古典教材─和本・くずし字でこんな授業ができる』(2023文学通信)
オープンアクセスなので、以下からダウンロードして活用できます。
https://bungaku-report.com/kotekiri.html

・「和本バンク」(古典教材開発研究センター>和本バンクをご参照ください。
https://kotekiri20.wixsite.com/cdemcjl

・そあん(soan)人文学オープンデータ共同利用センター ダウンロードして即利用可。
http://codh.rois.ac.jp/soan/

参考までに、そあん(soan)のLINEとの連携サービスもご紹介します。
・そあん(soan)ボット-LINEでくずし字トーク 人文学オープンデータ共同利用センター
http://codh.rois.ac.jp/soan/line/

​2024年9月17日   山田 和人

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当日寄せられたご質問

◉第1部|基調講演への質問
WEBフォームからお寄せいただいた、岡田一祐先生への質問の抜粋です。回答者が特定できる記述に関しては加工しております。当日の講演はこちからご視聴いただけます。

Q1●変体仮名教育が復活したのに使われなくなったのはなぜでしょうか。これと関連して、コテキリの会の実践報告のような近年の「くずし字教育」は、変体仮名教育の再リバイバルと捉えられるのでしょうか?

Q2●戦前の旧制中学では、書簡文を書くときに行草書体と変体仮名(いわゆるくずし字)を混ぜる指導がありました。『書簡文の書き方』といったタイトルの婦人雑誌の附録などで、1950年頃までくずし字の書き方を教えるテキストは継続的に発行されていました。1900年以後でも、書簡文を書くときに限っては、楷書体ではなく「くずし字」で書くことがが許容されたのは、どういう理由なのでしょうか。

Q3●外来語をカタカナで表記することはいつごろから一般的になったのか、いつごろから学校教育でもそう指導することとなったのかが気になります。


◉第2部|実践報告者への質問

WEBフォームからお寄せいただいた、登壇者への質問です。回答者が特定できる記述に関しては加工しております。

■井浪真吾氏への質問
Q1●実際に和本やくずし字をつかって授業をする際、どのような位置づけで行ったらよいのでしょうか。1回限りで行うより、連続性があった方がよいのでしょうか。なにか、カリキュラム案があったら教えてください。

Q2●「古典を災害の記録として活用する」とありましたが、その他、ご紹介いただける古典の作品はありませんか。歌碑、神社等に残されたものなど確認してみたいです。


■井浪真吾
氏・嵐恵未氏・原空留未氏への質問
Q1●「そあん」の活用法として、他にも面白いアイデアはないでしょうか?

■嵐恵未氏への質問
Q1●発表ありがとうございました。子どもたちが主体的・能動的に楽しむ様子が目に浮かぶようで、素敵な授業実践だったことが伺えました。質問としては、発表中におっしゃった「深い学び」について、どのような点で「深い」と判断したのかご意見をお聞きしたいです。


■嵐恵未氏・原空留未氏への質問
Q1●くずし字を読ませる授業は非常に魅力に感じました。反面、受験を見据える以上どうしても時間が足りないというのが現状だと思いました……。
発表してくださったようなくずし字の翻字の実践と、古文の内容読解は、授業の中で組み合わせて行うことは可能なのでしょうか?ぜひお考え・助言を伺いたいです。


■原空留未氏への質問
Q1●くずし字学習をする前と後とで、『古事記』の理解が変わったというお話が興味深かったです。生徒さんのどのような点にそのように感じられたのか、教えていただけたら幸いです。

Q2●「原典にあたる第一歩」と題して発表されましたが、「原典にあたる」際の「原典」を何か想定して授業をされたのでしょうか。

Q3●tuki「晩餐歌」をそあんを使って出力して、翻字のテストを作成されていて、非常に面白かったです。そあんを使う際に、入力方法で出力が異なることがあります。文字の難易度の調整はされましたか?


■全登壇者への質問
Q1●登壇者の皆さんが古典を好きになった、または興味を持ったきっかけや古典の研究を深めようと思いはじめた年齢(高校生?中学生?)を教えて下さい。


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アンカー 1
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参加者の感想

◉第1部 基調講演の感想

●「くずし字」という文化を排除せず保存していくことが、文字文化だけでなく当時の生活文化の保存にもつながるという点が特に印象に残りました。「くずし字」を伝えていかなければならないという一方で、現在の教育では、例えばテストでは「楷書で書きなさい」というような指示があったり、「第」や「問」などの俗字を書くと注意されたりと、文字文化の多様性を排除していくような流れがあるのではないか、と問題意識を持ちました。

 
●1.山田先生からのご質問にもあった片仮名と平仮名の使い分けについて
 昭和50年頃の話です。近所のお年寄り(おそらく明治末~大正生まれの方)が、近所の小学生向けに張り紙を書こうとして、最初「小学生1年向けだから」と全て片仮名で書かれました。当時小学生低学年だった私たちが、平仮名の方がよみやすい、今、小学校で最初に習うのは平仮名だ、という旨を言うと、驚いていらっしゃいました。昔は教科書も片仮名が主流で、片仮名の方が低学年には読みやすい、という感覚があったようです。

2.異体字について
 以前の職場で、物理の先生が漢字の略字(異体字)をよく板書で使っており、学生もそれを見て略字を知るようになっていました。チョークを使った手書き板書が減ることも、影響があるように思います。また、逆に業界での「ムラ言葉」として、異体字が生き残る面もあるのではないでしょうか。例えば、スタンド花の札に「~さん江」と、「江」の異体字を使う、その他その異体字を知っていることでその分野の「通」であるという意識が持てることから、残っていく文字もありそうです。


●くずし字を読めるようになりたいとちょうど思っているところでございまして、岡田先生のお話が大変勉強になりました。ご紹介いただいた御本を拝読したいと存じます。

●コテキリの会を今回初めて知りました。研究者でも教育者でもなく、単に文字に興味があるだけで参加してしまいました。それでも話は面白かったです。今は廃れた「電算写植」をやっていたのですが、岡田先生はもう今は使わない文字の事をなぜ学ぶのか、という話をしていらして、特に心に残りました。機会があれば、また参加したいと思います。ありがとうございました。

 
●とても興味深いお話が伺えました。会の中での質問にもあったように、一度変体仮名教育が再開されたにもかかわらずうやむやに消滅してしまった理由が気になりました。識字率を上げるためにくずし字が捨てられたものと考えていますが、再度教育に組み込まれた意図がどこにあり、そしてそれは機能したのかしなかったのか。何か調べたらわかるものなのか、情報がないのか、どうなんだろう。とても気になりました。

●くずし字という言葉の用例、現代の頻出語の歴史など刺激される内容が多かったので勉強する意欲が湧きました。


◉第2部「Challenge!和本・くずし字教材」への感想

■井浪真吾氏・嵐恵未氏・原空留未氏の報告への感想
●本日は、大変興味深い授業実践を拝聴でき、感謝申しあげます。古典の授業の導入の際、または、古典の作品をいかに身近に感じさせながら、授業に主体的に参加させるかは、中学校でも大変試行錯誤の日々です。防災に関わって古典に近づくという発想や「そあん」の紹介があり、文化祭での展示作品に添えたり、和歌の授業で今後実践していきたいと思います。

■井浪真吾氏の報告への感想
●井浪先生、小学校での実践とりあげてくださりありがとうございます。古典が苦手になる前に五感で和本に触れる体験は、中学高校に進んでから、「あのときのあれだ」と思い出してくれる児童もいて、私は大事にしたいと思っています。昨年は授業参観で和本をつかった授業支援をしました。生徒以上に保護者がテンションをあげて見て触れてくれて、親子で和本を楽しむ姿が見られました。「モノからメッセージを読み取る」すごく胸に残りました。

■嵐恵未氏の報告への感想
●単元に入る前に1時間和本に触れる、とっても素晴らしいと思いました。
資料集でみるくらいで、実体のないものとして学ぶよりも、実際に和本に触れることで、自分事として学ぶきっかけになるのではないかと思いました。ロイロノートのゲーム私もやってみたいと思いました。

●昨年勤務校で、同じコテキリの古典教材を使って桃太郎を読んでみよう!とやったのですが、うちの子たちにはかなり難しく苦い思い出となりました…。スライド等の準備や和本の体験など、生徒が親しみやすい工夫を考えてみて、再チャレンジしてみようと思いました。ありがとうございました!


■原空留未氏の報告への感想
●大学でくずし字の読み方の基礎を教えています。最後まであまり読めない学生がいて、そのような学生に対して、最初の段階で、かるたなどでの遊びを取り入れるのは面白いと思いました。資料で示していただいた方法のいくつかを、後期からの授業で取り入れていこうと思います。

●系統立てて授業が組めている点、とてもうらやましく感じました。生徒の名前をくずし字で短冊にというのはとても魅力的で、スマホケースに入れてみたりする生徒の気持ちはとてもよくわかりました。ぜひ応用させて自分自身の講義にも用いてみたいと思います。ありがとうございました。

●授業のヒントいっぱいいただきました。「そあん」でなにかできるか考えてみたいと思います。


■井浪真吾氏・嵐恵未氏・原空留未氏の報告への感想
●書写違いからのくずし字への気づき、和本の扱いとくずし字、がっつり授業に取り入れる方法など、どれも目の覚める発表ばかりでした。仕事柄、古文は文法と読解がメインではありますが、受験勉強のツールとしてだけではなく、日本文化や書字への興味を持ってもらう方法があるのではないか、との知見を得ました。


◉第9回コテキリの会への感想

●またちがった切り口でご講演いただき、なぜこのような取り組みをするのか、かなり大きな視野で問いかけられた気がいたします。学校現場に身を置いていただけでは、なかなか触れられるテーマではなかったので、ありがたく拝聴しました。
 岡田先生のお話で、古典・くずし字・和本等にという点に限らず、学校教育というのはやはり生活に大きな影響を及ぼすのだということを実感し、これまで学校教育であまり取り扱っていない部分をあえてやっていくことの重みをあらためて認識しました。漢語・和語・外来語・混種語の語彙数に関する資料もたいへん興味深いです。語彙と表記と表現と、さまざまな条件が重なり、それらが教育を左右し、くずし字が遠くなっていくのがよくわかりました。
 嵐先生、原先生のご実践からは、古典の学習を探究的に進めていくうえでの導入的な取り組みとしての可能性を感じ、大いに学ばせていただきました。井浪先生はさまざまな校種を見渡されて、和歌などの韻文が教材として適しているというご見解を示されていて、とても勉強になりました。おそらく生徒にとっても、系統的に学習しているという実感をもちやすいのは和歌・俳諧なのでしょうか(高校生がどう考えるのかはわかりませんが)。学習者の各段階に応じて、いわゆる領域としての「読むこと」を充実させるために和本リテラシーを知識・技能にからめていければと思いました。


●今回も充実した会で楽しませていただきました。授業実践が数多く積み重なっている現状がよく分かりました。普段興味・関心をもっていない生徒に、古典への目を開かせる点で、くずし字学習が効果的であると再確認いたしました。今後は投げ込み教材ではなく、一単元の中でどのように扱い、評価をしていくのか、ここまで考えていく必要があるのではないかと感じております。今後も楽しみにしております。

●紫式部が好きな小学3年生です。くずし字は本で学んでいましたが、先生方のお話を聞いて色々なくずし字の学び方を知りました。先生方のやり方も参考に、これから色々なくずし字の学び方を試していきたいと思います。とても面白くて参考になるお話、ありがとうございました。

●本日はありがとうございました。そあんやロイロノートの活用事例は特に参考になりました。それぞれの持ち場で工夫しながら実践されていることがよくわかり、励みになりました。私はかつて公立中高一貫校で勤めていたとき、中学の先生方と授業をTTで行っていました。実施1年目から関わったため、それぞれの目指すところや常識の相違を埋めるところからのスタートでしたが、長いスパンで生徒の成長を見られる面白さも大きかったです。

●基調講演では、「くずし字」が文字文化だけでなく、様々な生活文化を伝えるものでもあるという点が印象に残った。学校教育では、ほとんどが楷書であったり、俗字で書くと注意されたりするが、文字文化の多様性を保障できているのだろうか、と疑問を持った。実践報告では、多くの生徒たちが苦手意識を持つ古典であるのにも関わらず、楽しく(しかも主体的に)活動できる実践を知ることができた。その楽しさを教師が見取るだけでなく、生徒自身が自覚できているという点で素晴らしいと思った。私は3回目の参加ですが、今回も楽しく学びになるコテキリの会でした。ありがとうございました。

●くずし字の情報交換の場は大変貴重で素晴らしいです。継続も大変ですが、続いて欲しいし、今後も発信して頂きたいです。次回も楽しみにしています。

●くずし字というテーマのもとに、文学、語学、教育など様々な立場の人が混ざり合える、大変に勉強になる会でした。実践発表を伺って、古典を学ぶ意義を言葉で説くよりも、和本に触れるという体験が、子どもたちの心を動かすことが印象に残りました。

●全体を通しての感想です。新鮮な発見が多く様々なヒントをいただきました。岡田先生のくずし字の定義をめぐるご講演は個人的に気になっているところでもあり、たいへん勉強になりました。実践報告も導入段階や長年の取り組みのご紹介、古典教育史的位置付けまでバリエーション豊富で示唆に富むものが多くありました。教科横断的な学びにも教科の学びにも、どちらも質の高さが求められるので、これからも多角的な研究会であってほしいと思います。

●いずれの先生の実践報告も、授業の進め方など大変勉強になりました。直ぐにでも参考にして実践に繋げたいところですが、現在自身が担当している授業に求められる内容ではないのが残念です。いずれ機会を作ってみたいと思います。

●今回もそれぞれ興味深いお話をありがとうございました。「くずし字」という用語が指すものを、自身もかなり曖昧にしていたので、基調講演で反省しつつ学びました。中央大学附属高校での試みは、受験対策の影響が小さいため、定期試験にもくずし字をメインに取り上げることができるという環境に感銘を受けました。


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